河内守かわちのかみ)” の例文
保は浜松表早馬町おもてはやうまちょう四十番地に一戸を構え、後またいくばくならずして元城内もとじょうない五十七番地に移った。浜松城はもと井上いのうえ河内守かわちのかみ正直まさなおの城である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
織田信忠、川尻与兵衛かわじりよへえ、毛利河内守かわちのかみ、水野監物けんもつ、滝川左近などの岐阜ぎふから岩村へ入った軍勢など、その行くところ敵なしという有様だった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昔ほどではないがその後も右衛門佐うえもんのすけは家に属した男として源氏の庇護ひごを受けることになっていた。紀伊守きいのかみといった男も今はわずかな河内守かわちのかみであった。
源氏物語:16 関屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
忠「河内守かわちのかみの公用人の」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)