沈默しじま)” の例文
新字:沈黙
赤道直下の白晝まひる。風もなく音もない。萬象の死に絶えた沈默しじまの時。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
ふりつもる「時」の沈默しじまにうづもれてゆる昨日きのふよ。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
落葉まじりによろけて墜ちる蝶の羽 沈默しじま
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
そこに『沈默しじま』のこそあれ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
老と沈默しじまと追憶の
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
旅人の 年老いて疲れた心の 沈默しじまの憩ひ
憩ひ (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
空氣が動き、萬象の沈默しじまが破れた。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
沈默しじま』のあぐむもりならじ。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
沈默しじま」のあぐむ森ならじ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
夜は更けつ、沈默しじまの闇に
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
沈默しじまぞ、齋居いもゐする
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)