トップ
>
沈着
>
ちんちゃく
ふりがな文庫
“
沈着
(
ちんちゃく
)” の例文
本当に
沈着
(
ちんちゃく
)
な花です。思い切って、一度にぱっと開くことの出来ない花です。梅の花の
妙味
(
みょうみ
)
はそこにあるのだと思います。
季節の植物帳
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
そしてすこし下っては、左右上下の天井を懐中電灯で照らし注意深い観察をしては、またすこし身体を後退させていった。彼は次第次第に
沈着
(
ちんちゃく
)
さを取返してくるのを自覚した。
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
もし、忠盛が、
臆病者
(
おくびょうもの
)
であったら、かならず過って、罪もない坊主を斬り殺していたにちがいない。
剛胆
(
ごうたん
)
、
沈着
(
ちんちゃく
)
、武者たる者は、よろしくかれの如きであれ——と、いうのである。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
沈着
(
ちんちゃく
)
なる宿直員の
観察
(
かんさつ
)
」
香水紳士
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
真面目で
沈着
(
ちんちゃく
)
の人物と見られていた小山田庄左衛門が、年
老
(
と
)
った父の一
閑
(
かん
)
を見舞いにゆくと云って出た途中で、何う気持が変ったのか、片岡源五右衛門の家へ入って、源五の留守のまに
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沈
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“沈着”で始まる語句
沈着払
沈着家