江川えがわ)” の例文
きょうも測定当直とうちょく古山ふるやま氏ほか二人と、巡視じゅんしがすんで休憩中きゅうけいちゅう大池おおいけさんと江川えがわさんの五人が、退屈たいくつしきった顔で、時間のたつのを待っていた。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さて、足利の町から三十一町、行道山ぎょうどうざんかたへ参ります道に江川えがわ村と云う所が有ります。此処に奧木佐十郎おくのぎさじゅうろうと云って年齢とし六十に成る極く堅人かたじんがございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つづいて伝法院の横手や江川えがわ玉乗りの裏あたりからも追われて来るものが引きも切らず、大正道路はほとんど軒並銘酒屋になってしまい、通行人は白昼でもそでを引かれ帽子を奪われるようになったので
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
……今晩はだめだぞ、彼は江川えがわ玉乗たまのりの前を歩きながらつぶやいた。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)