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水松
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いちい
ふりがな文庫
“
水松
(
いちい
)” の例文
そして、本館は
水松
(
いちい
)
の刈込垣で
繞
(
めぐ
)
らされ、壁廓の
四周
(
まわり
)
には、様々の動物の形や頭文字を
籬状
(
まがきがた
)
に刈り込んだ、
樿
(
つげ
)
や糸杉の
象徴
(
トピアリー
)
樹が並んでいた。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
水松
(
いちい
)
の
生籬
(
いけがき
)
のあるところ、——そこには苔むした石でたたまれ、両側には紋章のついた柱の立っている正門があった。
自転車嬢の危難
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
教会の周囲には
水松
(
いちい
)
の木が茂っているが、その木は教会とおなじくらい年数をへているようだった。
寡婦とその子
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
ヘエ・ド・ルウトの墓地の二本の
水松
(
いちい
)
は特にウウル県の格別の保護を受けてゐる。一八三二年に、此の二本の水松はその
簇葉
(
ぞくよう
)
で、墓地全体と会堂の一部を覆つてゐた。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
古い壁の
傍
(
そば
)
、
旋花
(
ひるがお
)
のからんだ一本の大きな
水松
(
いちい
)
の下、
茅草
(
かやくさ
)
や
苔
(
こけ
)
のはえている中に、一基の石がある。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
アメリカの古物好きの眼は隈なく照っている日の光をさえぎって夜のように見える
水松
(
いちい
)
の樹の大きな、そして底知れない暗い繁茂や屋根附墓地の荒れた屋根の上にためらっていた。
金の十字架の呪い
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
巡査は右手の棒をあげ、(この国の巡査は
剣
(
けん
)
の代わりに
水松
(
いちい
)
の棒を持っているのです。)「おい、君」とその河童へ声をかけました。僕はあるいはその河童は逃げ出しはしないかと思っていました。
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ヴォージラールの墓地はものさびた場所で、フランス式の古い庭園のようなふうに木が植わっていた。まっすぐな道、黄楊樹、
柏
(
かしわ
)
、
柊
(
ひいらぎ
)
、
水松
(
いちい
)
の古木の下の古墳、高い雑草。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
主人公は、自分の刈りこんだ
水松
(
いちい
)
や、形式ばった高い壇を弁護してくれる議論はなんでも喜んで聞いた。しかし、ときどき現代の自然庭園家に攻撃されることもあるのだった。
クリスマス・イーヴ
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“水松”で始まる語句
水松布
水松樹