民雄たみお)” の例文
その子は——民雄たみおは、岩野泡鳴いわのほうめい氏の遺児ではあったが、当時の岩野夫人清子には実子ではないという事だった。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
するとさっきから退屈そうな顔をして、一同の顔を眺めていた民雄たみおが、下からぐいぐい俊助の手をひっぱって
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
辰子たつこは蒼白いほお片靨かたえくぼを寄せたまま、静に民雄たみおから初子はつこへ眼を移して
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「やあ、今夜は民雄たみおさんも来ていたのか。」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)