死訣しにわか)” の例文
生家さとでは二三年のあいだ家を離れて、其方そっちこっち放浪して歩いていた兄が、情婦おんな死訣しにわかれて、最近にいた千葉の方から帰って来ていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
八九年前に、効性かいしょものの妻に死訣しにわかれてから、酒飲みの父親は日に日に生活がすさんで行った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)