“死状”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しにざま83.3%
しにかた16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彦八という若い手先は親分の枕もとへ呼び付けられて、半七の前で、備前屋の娘の死状しにざまをもう一度くわしく話せと云われた。
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
姉のあさましい死状しにざまや、烈しい苦悶の跡を止めた死顔の事などは申上げますまい。回想するさえ私には恐ろしいのです。
ある抗議書 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
……どうって訳はないんですけど……あの時の死状しにかたが、新聞に書いてある通りだと、何だか変テコでしようがなかったもんですから
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
何かしら父の死状しにかたには秘密があるのじゃないかしらんと思ってそうしてみたんです。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)