“正純”の読み方と例文
読み方割合
まさずみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この破壊工事の奉行に、本多正純まさずみがやって来て、おのれの手で取壊そうとしたので、幸村大いに怒り抗議を申込んだ。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
法眼正純まさずみの薬、名護屋にて宗叔の薬、又京の半井道三なからいどうさん等の治療を受けたとある。一朝一夕の病気ではない。想像するに腎臓じんぞうなどの病で終ったのだろう。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あのおやじから本多正純まさずみや、帷幕いばくの旧臣をひいたら、何が残る。狡獪こうかいと、冷血と、それと多少の政治的な——武人が持たぬ才を少し持っているというに過ぎない。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)