歌詞うた)” の例文
森の中で起る節を伴奏にして、水々しい尼さんは、こちらの耳にもはっきりわかるように、忍踊りの歌詞うたを唄い出しました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
家庭的な思い出の深いものであった。十ある歌詞うたを彼女はたった三つ、それも飛び飛びにほか覚えていなかった。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
何時いつ、誰がつくつたのか、村にはずつと古くから次々に伝へられてゐる歌詞うたがありました。村の母親達はそれをねんねこ歌のやうにして小さな子供たちに歌つてきかせてゐるのでした。
女王 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)