“歌枕”の読み方と例文
読み方割合
うたまくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ともかくこんな気持になってしまった以上、いまひとたびの、などと几帳の蔭の歌枕うたまくらのようなことを呟いていてもどうもなるものではない。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
飛騨の位山くらいやまは、平安朝の婦人が書き残したものにも「山は位山」とあるように、昔から歌枕うたまくらとしても知られたところである。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ならびに絵本『歌枕うたまくら』と題せし秘戯画中には歌麿が自身の肖像と覚しきものを描きたる事を記すにとどむ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)