“位山”の読み方と例文
読み方割合
くらいやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飛騨の位山くらいやまは、平安朝の婦人が書き残したものにも「山は位山」とあるように、昔から歌枕うたまくらとしても知られたところである。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼は四年あまりの一の宮(水無神社)を辞し、神社でつかっていた小使いのせがれに当たる六三郎を供に連れ、位山くらいやまをもあとに見て飛騨と美濃みの国境くにざかいを越して来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伊之助はこれを読みさして、水無川みなしがわともいい水無瀬川みなせがわともいう河原の方に思いをはせ、宮峠のふもとから位山くらいやまを望む位置にあるという山里の深さにも思いをはせた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)