欠皿かけざら)” の例文
と言つて、引手繰ひつたくるやうに皿を受取つた。そしてそれ以後、ふちの欠けない立派な皿を吟味して、二度ともう欠皿かけざらを出さうとしなかつた。
牡丹燈籠ぼたんどうろうとかの活人形いきにんぎょうはその脇にあり。酒中花しゅちゅうか欠皿かけざらに開いて赤けれども買う人もなくて爺が煙管きせるしきりに煙を吐く。蓄音機今音羽屋おとわやの弁天小僧にして向いの壮士腕をまくって耶蘇教やそきょうを攻撃するあり。
半日ある記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)