“檀徒(だんと)” の例文
西仏と、生信房は、師の房の気持にはやくから共感していたので、さっそく檀徒(だんと)の小島武弘に話した。武弘は聞くと
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お神楽(かぐら)だけのことはありしも気味(きび)よし、それよりは江戸で一二といわるる大寺の脆く倒れたも仔細こそあれ、実は檀徒(だんと)から多分の寄附金集めながら役僧の私曲(わたくし)、受負師の手品
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
法勝寺の門を出てみると、そこには、多年、上人から直接に間接に、教えを受けた受学の僧俗や、檀徒(だんと)や、ただ徳を慕うて群れ集まってきた洛中の男女が
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叡山には、一日ごとに、有力な檀徒(だんと)や碩学(せきがく)が、みな山を見捨てて去ってゆく。……今朝ほど上人からあんな手痛いお叱りをうけた二尊院の湛空(たんくう)どのもその一人だ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)