“だんと”の漢字の書き方と例文
語句割合
檀徒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西仏と、生信房は、師の房の気持にはやくから共感していたので、さっそく檀徒だんとの小島武弘に話した。武弘は聞くと
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神楽かぐらだけのことはありしも気味きびよし、それよりは江戸で一二といわるる大寺の脆く倒れたも仔細こそあれ、実は檀徒だんとから多分の寄附金集めながら役僧の私曲わたくし、受負師の手品
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
法勝寺の門を出てみると、そこには、多年、上人から直接に間接に、教えを受けた受学の僧俗や、檀徒だんとや、ただ徳を慕うて群れ集まってきた洛中の男女が
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叡山には、一日ごとに、有力な檀徒だんと碩学せきがくが、みな山を見捨てて去ってゆく。……今朝ほど上人からあんな手痛いお叱りをうけた二尊院の湛空たんくうどのもその一人だ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)