橋際はしぎわ)” の例文
本所深川ほんじょふかがわの堀割の橋際はしぎわ麻布芝辺あざぶしばへんの極めて急な坂の下、あるいは繁華な町の倉の間
橋際はしぎわにもあるぜ。おんなもいるし」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何者かと思って振返ると、心中でも仕損じた駈落者かけおちものとおぼしく、橋際はしぎわ晒者さらしものになっている二人の男女があって、その両手は堅くいましめられている処から一心に種彦の袂をば歯でくわえていたのであった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)