樹下じゅか)” の例文
堤後ていご樹下じゅかに鳴いているのだろう、秋蝉あきぜみの声がしおらしく聞えて来た。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
辛苦しんくになれている竹童には、野に樹下じゅかにねむることも、なんのいとうところではなく、また鞍馬くらまたにらした足には、近江街道おうみかいどう折所せっしょ東海道とうかいどう山路やまじなども、もののかずにはならないので
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)