“横搦”の読み方と例文
読み方割合
よこがら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横搦よこがらみに小窓へ出ることに決めた、ぐずぐずしていては今日中にとても劒を上下することは出来ないと思ったからである。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
谷はいつか山ひらと変って、丈の高い偃松がはびこっている。其間を押分けて、横搦よこがらみに左へ左へと困難な登りを続け、午後十二時十五分に漸く尾根上の草地に辿り着いた。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
何でもはじめは急な山腹を木につかまりながら無暗むやみ横搦よこがらみに下りた。谷らしい溝に出る。そこで助七が濡れ腐った落葉の塊を引掻廻して、十数疋の蚯蚓みみずを掘り出したことを覚えている。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)