榕樹ようじゆ)” の例文
驟雨しうういて力車りきしやに乗り市内を見物して廻つたが、椰子やしは勿論、大きな榕樹ようじゆ、菩提樹、パパイヤじゆ爪哇竹ヂヤワちくなどの多いのが眼に附く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
こゝも壁のないバラック建てで、田の字づくりの小さい平家であつた。庭に、何人がかへもあるやうな榕樹ようじゆが、乳のやうに枝を垂らしてゐた。青い小さな実をつけた、芭蕉ばせうの葉も繁つてゐる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
がいには幹の白い枝から数尺すうしやくひげを垂れた榕樹ようじゆや、紅蜀葵こうしよくきに似た花を一年ぢゆうつけて居ると云ふや、紫色ししよくをした昼顔の一種五瓜竜ごくわりようなどが目にる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)