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梟首
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さらしくび
ふりがな文庫
“
梟首
(
さらしくび
)” の例文
「
磔刑
(
はりつけ
)
も
梟首
(
さらしくび
)
も覚悟の上だが、覚えのない罪までは背負わぬぞ、——とにかく、今はまだ縛られたくない。あばよ」
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
伝馬町の獄門台へ
豚尾
(
とんび
)
のついた
梟首
(
さらしくび
)
を
押載
(
おしの
)
せてやるから待っておれ……何を
魂消
(
たまげ
)
たような顔でおれの面を見ている。
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
木曾路行軍の途中、東山道軍の軍規を犯した同藩の侍が野尻宿で打ち首になり、さらに馬籠の宿はずれで三日間
梟首
(
さらしくび
)
の刑に処せらるるというものの首級なのだ。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「あの宮の辻と申すところに出ている
梟首
(
さらしくび
)
のことに就いてお尋ね致しとうござるが」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「五人だけは
梟首
(
さらしくび
)
か。拙者は免れぬな、あははは」
乱世
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
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「
磔刑
(
はりつけ
)
も
梟首
(
さらしくび
)
も覺悟の上だが、覺えのない罪までは背負はぬぞ。——兎に角、今はまだ縛られたくない。あばよ」
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これが以前ですと、重々不届き
至極
(
しごく
)
だなんて言って、引き回したり、
梟首
(
さらしくび
)
にしたりしたものですけれど。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
三月の二日に、相良惣三の総人数が下諏訪の御本陣に呼び出されて、その翌日には八人の重立ったものが下諏訪の入り口で、断頭の上、
梟首
(
さらしくび
)
ということになりました。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
今下の船にゐる兄哥に
磔柱
(
はりつけばしら
)
を背負はせて、その
餓鬼
(
がき
)
を
脅
(
おど
)
かしたり、鈴ヶ森から
梟首
(
さらしくび
)
を持つて來て、窓の外へ掛けたのは、皆んな俺達の深い怨みを思ひ知らせるためだつたよ——。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今下の舟にいる兄哥に、
磔柱
(
はりつけばしら
)
を
背負
(
しょ
)
わせて、その
餓鬼
(
がき
)
を脅かしたり、鈴ヶ森から
梟首
(
さらしくび
)
を持って来て、窓の外へ掛けたのは、みんな俺達の深い怨みを思い知らせるためだったよ——。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
この六名はみな死罪で、ことに桃丸と三郎の二名は
梟首
(
さらしくび
)
を命ぜられた。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“梟首”の意味
《名詞》
梟首(きょうしゅ)
斬罪となった罪人の首を晒すこと。獄門。
(出典:Wiktionary)
梟
漢検1級
部首:⽊
11画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“梟首”で始まる語句
梟首台
梟首場
梟首獄門