トップ
>
梅幸
>
ばいこう
ふりがな文庫
“
梅幸
(
ばいこう
)” の例文
その菊五郎が、明治三十六年の早春に倒れ、先代
梅幸
(
ばいこう
)
と六代目菊五郎が曽我兄弟の五郎十郎で追善興行を営んだ時は、観客はみんな声を出して泣いた。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
羽左衛門
(
うざえもん
)
と
梅幸
(
ばいこう
)
の
襲名披露
(
しゅうめいひろう
)
で、こんどの羽左衛門は、前の羽左衛門よりも、もっと男振りがよくって、すっきりして、可愛くって、そうして、声がよくって
フォスフォレッスセンス
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
その囃し子のまんなかに太鼓を打った花形の子は
上方
(
かみがた
)
風の柔和な顔に
梅幸
(
ばいこう
)
に似たうけ口をしていた。私はその夜の唄をしるしたたとう紙を忘れずにもって帰った。
小品四つ
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
その春興行には五世
菊五郎
(
きくごろう
)
が出勤する筈であったが、病気で急に欠勤することになって、一座は
芝翫
(
しかん
)
(後の
歌右衛門
(
うたえもん
)
)、
梅幸
(
ばいこう
)
、
八百蔵
(
やおぞう
)
(後の
中車
(
ちゅうしゃ
)
)、
松助
(
まつすけ
)
、
家橘
(
かきつ
)
(後の
羽左衛門
(
うざえもん
)
)
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
羽左衛門
(
うざえもん
)
さんのところと、
梅幸
(
ばいこう
)
さんのところと、それから六代目さん。
六代目
(
さいわいちょう
)
さんは附属なんですね。そりゃ火鉢だってなんだって、
拵
(
こしら
)
えておあげになるのです。たいした
檀那
(
だんな
)
でございますよ」
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
菊五郎の遺子
丑之助
(
うしのすけ
)
に六代目を相続させて菊五郎に、尾上栄三郎を
梅幸
(
ばいこう
)
に、尾上英造を栄三郎に、それぞれ改名を披露させ、歌舞伎座の三月興行において団十郎自身がその口上をのべた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
梅
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
幸
常用漢字
小3
部首:⼲
8画
“梅幸”で始まる語句
梅幸茶