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桔梗
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ききゃう
ふりがな文庫
“
桔梗
(
ききゃう
)” の例文
あたらしく眼をひらいては前の青ぞらに
桔梗
(
ききゃう
)
いろや
黄金
(
きん
)
やたくさんの太陽のかげぼふしがくらくらとゆれてかゝってゐます。
ひかりの素足
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
たゞその澄み切った
桔梗
(
ききゃう
)
いろの空にさっきの
黄金
(
きん
)
いろの二十六夜のお月さまが、しづかにかかってゐるばかりでした。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お月さまは今はすうっと
桔梗
(
ききゃう
)
いろの空におのぼりになりました。それは不思議な
黄金
(
きん
)
の船のやうに見えました。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
けれども東の空はもう優しい
桔梗
(
ききゃう
)
の花びらのやうにあやしい底光りをはじめました。
いてふの実
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
夜があけかゝり、その
桔梗
(
ききゃう
)
色の薄明の中で、黄色なダァリヤは、赤い花を
一寸
(
ちょっと
)
見ましたが、急に何か
恐
(
こは
)
さうに顔を見合せてしまって、一ことも物を云ひませんでした。赤いダァリヤが叫びました。
まなづるとダァリヤ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
深い鋼青から柔らかな
桔梗
(
ききゃう
)
、それからうるはしい天の
瑠璃
(
るり
)
、それからけむりに目を
瞑
(
つぶ
)
るとな、やはりはがねの空が
眼
(
め
)
の前一面にこめてその中にるりいろのくの字が沢山沢山光ってうごいてゐるよ。
柳沢
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
あとでカン
蛙
(
がへる
)
は腕を組んで考へました。
桔梗
(
ききゃう
)
色の
夕暗
(
ゆふやみ
)
の中です。
蛙のゴム靴
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
空の
桔梗
(
ききゃう
)
のうすあかりには
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“桔梗”の意味
《名詞》
襲の色目の一種。表は二藍、裏は青。
紋所の名。語義1の葉と花を象る。
(出典:Wiktionary)
“桔梗(キキョウ)”の解説
キキョウ(桔梗、Platycodon grandiflorus)は、キキョウ科の多年生草本植物。山野の日当たりの良い所に育つ。日本全土、朝鮮半島、中国、東シベリアに分布する。
(出典:Wikipedia)
桔
漢検準1級
部首:⽊
10画
梗
常用漢字
中学
部首:⽊
11画
“桔梗”で始まる語句
桔梗色
桔梗屋
桔梗旗
桔梗ヶ池
桔梗門
桔梗菱
桔梗笠
桔梗散
桔梗染
桔梗根