“ききゃう”の漢字の書き方と例文
語句割合
桔梗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども東の空はもう優しい桔梗ききゃうの花びらのやうにあやしい底光りをはじめました。
いてふの実 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
夜があけかゝり、その桔梗ききゃう色の薄明の中で、黄色なダァリヤは、赤い花を一寸ちょっと見ましたが、急に何かこはさうに顔を見合せてしまって、一ことも物を云ひませんでした。赤いダァリヤが叫びました。
まなづるとダァリヤ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
深い鋼青から柔らかな桔梗ききゃう、それからうるはしい天の瑠璃るり、それからけむりに目をつぶるとな、やはりはがねの空がの前一面にこめてその中にるりいろのくの字が沢山沢山光ってうごいてゐるよ。
柳沢 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)