トップ
>
栖鶴軒
>
せいかくけん
ふりがな文庫
“
栖鶴軒
(
せいかくけん
)” の例文
それでも秋が来た時には、草や木の
簇
(
むら
)
がつた中から、
朧
(
おぼろ
)
げに庭も浮き上つて来た。勿論昔に比べれば、
栖鶴軒
(
せいかくけん
)
も見えなかつたし、滝の水も落ちてはゐなかつた。
庭
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
瓢箪
(
へうたん
)
なりの池も澄んでゐれば、
築山
(
つきやま
)
の松の枝もしだれてゐた。
栖鶴軒
(
せいかくけん
)
、
洗心亭
(
せんしんてい
)
、——さう云ふ
四阿
(
あづまや
)
も残つてゐた。池の
窮
(
きは
)
まる裏山の崖には、
白々
(
しろじろ
)
と滝も落ち続けてゐた。
庭
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その又野辺送りの翌日には、築山の陰の
栖鶴軒
(
せいかくけん
)
が、大雪の為につぶされてしまつた。
庭
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
栖
漢検準1級
部首:⽊
10画
鶴
常用漢字
中学
部首:⿃
21画
軒
常用漢字
中学
部首:⾞
10画
“栖”で始まる語句
栖
栖家
栖鳳
栖所
栖処
栖息
栖方
栖子
栖軽
栖遅