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せいかくけん
ふりがな文庫
“せいかくけん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
栖鶴軒
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
栖鶴軒
(逆引き)
それでも秋が来た時には、草や木の
簇
(
むら
)
がつた中から、
朧
(
おぼろ
)
げに庭も浮き上つて来た。勿論昔に比べれば、
栖鶴軒
(
せいかくけん
)
も見えなかつたし、滝の水も落ちてはゐなかつた。
庭
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
瓢箪
(
へうたん
)
なりの池も澄んでゐれば、
築山
(
つきやま
)
の松の枝もしだれてゐた。
栖鶴軒
(
せいかくけん
)
、
洗心亭
(
せんしんてい
)
、——さう云ふ
四阿
(
あづまや
)
も残つてゐた。池の
窮
(
きは
)
まる裏山の崖には、
白々
(
しろじろ
)
と滝も落ち続けてゐた。
庭
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その又野辺送りの翌日には、築山の陰の
栖鶴軒
(
せいかくけん
)
が、大雪の為につぶされてしまつた。
庭
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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