栄花えいが)” の例文
旧字:榮花
そう朝廷に時めく高俅こうきゅう一門といえば、あたかも当時の日本における平家一門に似て、栄花えいがも権勢も意のままな大貴族だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち、おへんは武門から出家し、卯木うつぎどのは、女院の内の栄花えいがめかした似非えせ幸福から出家なされたものではあるまいかの。いうなれば、弥陀みだをたのむ発心ほっしんも出家。恋の彼岸を本願とするも出家。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)