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柩車
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きゅうしゃ
ふりがな文庫
“
柩車
(
きゅうしゃ
)” の例文
恐ろしい暗黒が地上を蔽うと、ものを考えるたびの恐怖のために私は身震いした、——
柩車
(
きゅうしゃ
)
の上の震える羽毛飾りのように身震いした。
早すぎる埋葬
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
唯
(
ただ
)
僕の父の
死骸
(
しがい
)
を病院から実家へ運ぶ時、大きい春の月が一つ、僕の父の
柩車
(
きゅうしゃ
)
の上を照らしていたことを覚えている。
点鬼簿
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
十三号車は、
柩車
(
きゅうしゃ
)
のように黒い姿をして、最前列の左端に停っていた。おそろしく古い型の箱型自動車だった。
宇宙尖兵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
自分は教会の門前で
柩車
(
きゅうしゃ
)
を出迎えた後霊柩に付き添って故人の勲章を
捧持
(
ほうじ
)
するという役目を言いつかった。
B教授の死
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
自動車の使用が盛になってから、今日では旧式の
棺桶
(
かんおけ
)
もなく、またこれを運ぶ
駕籠
(
かご
)
もなくなった。そして絵巻物に見る
牛車
(
ぎっしゃ
)
と祭礼の
神輿
(
みこし
)
とに似ている新形の
柩車
(
きゅうしゃ
)
になった。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
黒布につつまれた
柩車
(
きゅうしゃ
)
と、白い旗や
幡
(
はん
)
を立てた寂しい兵列が、哀愁にみちた騎馬の一隊にまもられて、ひそかに長安のほうへ流れて行った——という知らせが物見の者から蜀の陣に聞えた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
頭には黒い
柩車
(
きゅうしゃ
)
の羽毛飾りを一面にくっつけ、それをいかにも気取った風にあちこちとうなずいて動かしていた。
ペスト王:寓意を含める物語
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
柩
漢検1級
部首:⽊
9画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“柩”で始まる語句
柩
柩布
柩衣
柩前
柩屋
柩造