“枯巌枯骨”の読み方と例文
読み方割合
こがんここつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といったまま、のけるばかりなおどろきにうたれた。いまが今まで、蛾次郎がじろうとばかり思ってりつけていたとうの人は、枯巌枯骨こがんここつそのもののような老人であったのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毎日、滝を浴びてはに照らされ、密林に木剣をふるっては雨露にさらされているこの行者は、面もほとんど朽葉色くちばいろけて、肉は落ち骨は尖って、まったく見る影もない枯巌枯骨こがんここつの姿である。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)