“枯坐”の読み方と例文
読み方割合
こざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土間からオズオズのぞいて見ている大噐氏の眼には、六畳敷位の部屋に厚い坐蒲団ざぶとんを敷いて死せるが如く枯坐こざしていた老僧が見えた。着色の塑像の如くで、生きているものとも思えぬ位であった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
昨日きのうまでは綿入を二枚重ねていたのに今日はあわせ半袖はんそでのシャツだけで、朝から運動もせず枯坐こざしたぎりであるから、不充分な血液はことごとく胃のために働いて手足の方へは少しも巡回して来ない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)