枝山しざん)” の例文
全く祝枝山しざん(允明)の草書よりも顔魯公の楷書の方が、ずっと自由に書けているというようなこともありますから、そういう字を習われるのも宜しい。
君もし血気の壮士なりとせんか、まさ匕首あひくちを懐にして、先生を刺さんと誓ひしなるべし。その文を猥談と称するもの明朝に枝山しざん祝允明しゆくいんめいあり。允明、字は希哲きてつをさなきより文辞を攻め、奇気はなはだ縦横なり。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)