“松造”の読み方と例文
読み方割合
まつぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直次郎さまからお聞及びかと存じまするが、わたくしは生れ落ちるとから父母の顔を知らず、元……屋敷に仕えていた松造まつぞうと申す男のもとで育てられました。
嫁取り二代記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼の名は松造まつぞうというそうで、古河の近くの旗井はたいというところで百姓をしている。あのときはそっちも水があふれだし、家はそれほどでもないが田畑にはかなりな被害があった。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
けれど縁談を断わったあとでもあり、これからのこともあるので、源六もおせんもゆかずにいると、四日の夕方になって幸太が松造まつぞうという職人といっしょに、さけさかなの遣い物を届けに来た。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)