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東市正
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いちのかみ
ふりがな文庫
“
東市正
(
いちのかみ
)” の例文
涌谷も松山も、雅楽頭と一ノ関との
姻戚
(
いんせき
)
関係をにらんでいた。すなわち、兵部の子の
東市正
(
いちのかみ
)
の許婚者が、雅楽頭の夫人の妹であること。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
又道円を殺させた兵部が毒を盛らせたとすると、其目的はどこにあつただらうか。亀千代が死んでも、初子の生んだ亀千代の弟があるから、兵部の子
東市正
(
いちのかみ
)
に
宗家
(
そうけ
)
を
襲
(
つ
)
がせることは出来まい。
椙原品
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
東市正
(
いちのかみ
)
宗興は豊前の小倉へ預けられ、また兵部、東市正らの妻子も、百人扶持、二百人扶持を付けて預けられている、——もし兵部が陰謀の発頭人であるなら
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そして、甲斐は手記を繰り、同じ年の七月二十八日、一ノ関の
嗣子
(
しし
)
、
東市正
(
いちのかみ
)
宗興の婚礼の項を見た。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
兵部は一万石あまりのところ、三万石に増され、宇田川橋の本邸のほかに、飯倉かわらけ町に中屋敷、麻布新堀に下屋敷をもらい、その子の
東市正
(
いちのかみ
)
は土器町の中屋敷へ移った。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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「
東市正
(
いちのかみ
)
(兵部少輔の子)どのを六十万石の座にすえるためです」と新左衛門が云った
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
おれを悪人だと
覘
(
ねら
)
っている、原田がそう申していたし、そういう
不逞
(
ふてい
)
の徒の少なくないことは事実だ、おれには三十万石分与の機会も惜しいが、
東市正
(
いちのかみ
)
の危険を
賭
(
か
)
けるわけにはいかぬ
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
甲斐は深夜の訪問を
詫
(
わ
)
び、そして
東市正
(
いちのかみ
)
の消息をたずねた。兵部の子、東市正宗興は、結婚してから
麻布
(
あざぶ
)
の下屋敷に住んでいた。兵部の表情が穏やかになり、すすんでわが子の近況を語った。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
同じ年十二月、亀千代ぎみ元服、九日
辰
(
たつ
)
の刻登城。兵部さま右京さまの両後見、ならびに
東市正
(
いちのかみ
)
(兵部の世子)さま、遠州(宇和島藩主、伊達宗利)さまお供。黒書院にて将軍家(家綱)に謁を賜う。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
東市正
(
いちのかみ
)
の奥がみごもったそうだ」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
東
常用漢字
小2
部首:⽊
8画
市
常用漢字
小2
部首:⼱
5画
正
常用漢字
小1
部首:⽌
5画
“東市正”で始まる語句
東市正宗興