“東市正”の読み方と例文
読み方割合
いちのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
涌谷も松山も、雅楽頭と一ノ関との姻戚いんせき関係をにらんでいた。すなわち、兵部の子の東市正いちのかみの許婚者が、雅楽頭の夫人の妹であること。
又道円を殺させた兵部が毒を盛らせたとすると、其目的はどこにあつただらうか。亀千代が死んでも、初子の生んだ亀千代の弟があるから、兵部の子東市正いちのかみ宗家そうけがせることは出来まい。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
東市正いちのかみ宗興は豊前の小倉へ預けられ、また兵部、東市正らの妻子も、百人扶持、二百人扶持を付けて預けられている、——もし兵部が陰謀の発頭人であるなら