トップ
>
杢阿弥
>
もくあみ
ふりがな文庫
“
杢阿弥
(
もくあみ
)” の例文
旧字:
杢阿彌
いつでも「一合位は」からだんだん
枡数
(
ますかず
)
がふえて、半月とたたない中に、いつの間にかまた元の
杢阿弥
(
もくあみ
)
になってしまう。
ひょっとこ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
七万両みんなか、元の
杢阿弥
(
もくあみ
)
かだ。七人のうちには太い奴も居るだろうが、七万両皆んなさらってやろうと、爪を磨いで居るのはこの俺ばかりじゃあるめえ
大江戸黄金狂
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕なんざ、相も変らぬ元の
杢阿弥
(
もくあみ
)
だよ。いや、ひょっとすると、かえって悪くなってるかもしれん。
ワーニャ伯父さん:――田園生活の情景 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
広海屋万代だなぞと、大盤ぶるまいをしおッたな! あれからたったまる一年、へ、へ、へ、もうそなたに子なし、もとの
杢阿弥
(
もくあみ
)
——思い知ったか、この長崎屋、仇をうければ
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
すでに平等を嫌ってやむを得ず衣服を骨肉のごとくかようにつけ
纏
(
まと
)
う今日において、この本質の一部分たる、これ等を打ちやって、元の
杢阿弥
(
もくあみ
)
の公平時代に帰るのは狂人の沙汰である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
しかし援助が切れたときは元の
杢阿弥
(
もくあみ
)
で、そうした例は幾らもある。
菊千代抄
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
もとの
杢阿弥
(
もくあみ
)
か、と
呟
(
つぶや
)
いて、
棄鉢
(
すてばち
)
のように声を立てて笑った。
糞尿譚
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
『また、元の
杢阿弥
(
もくあみ
)
で、暫く国でやるんです』
夏
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
お前達は
本
(
もと
)
の
杢阿弥
(
もくあみ
)
だな。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
杢
漢検準1級
部首:⽊
7画
阿
漢検準1級
部首:⾩
8画
弥
常用漢字
中学
部首:⼸
8画
“杢阿弥”で始まる語句
杢阿弥説