“杜子春”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とししゆん50.0%
とししゅん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若者は名は杜子春とししゆんといつて、元は金持の息子でしたが、今は財産をつかつくして、その日の暮しにも困る位、あはれな身分になつてゐるのです。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
杜子春とししゆんは一日の内に、洛陽の都でも唯一人といふ大金持になりました。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
片目すがめの老人は、三杜子春とししゅんの前へ来て、同じことを問いかけました。勿論もちろん彼はその時も、洛陽の西の門の下に、ほそぼそと霞を破っている三日月の光を眺めながら、ぼんやりたたずんでいたのです。
杜子春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)