“杜子美”の読み方と例文
読み方割合
としび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翁曰、貫之つらゆきの好める言葉と見えたり。かやうの事は今の人の嫌ふべきを、昔は嫌はずと見えたり。もろこしの詩にも左様のためしあるにや。いつぞや丈艸の物語に杜子美としびに専ら其事あり。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
杜子美としびと云えば云うまでもなく、盛唐一、二の大詩人であるから、その詩集は金玉の佳什かじゅうで埋っているかのように思う人もあろうが、その実駄作も随分あるというは苦労人間の定説であるとの話だ
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
孔明をしょうした後人の詩は多いがこれは代表的な杜子美としびの一詩である。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)