杜子春とししゅん)” の例文
片目すがめの老人は、三杜子春とししゅんの前へ来て、同じことを問いかけました。勿論もちろん彼はその時も、洛陽の西の門の下に、ほそぼそと霞を破っている三日月の光を眺めながら、ぼんやりたたずんでいたのです。
杜子春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)