木理きめ)” の例文
一位と呼ぶ赤みがかった木理きめの美しい木を材料とするもので、今まではこれでよくしゃくが作られました。編笠は今も盛に作られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
いわば木理きめを叩き圧えるのであるが、こうすると舟板を次の舟板に合わせる時、叩き潰された端は濡れるとふくれるから、しっかりと食い合う。
木目のない、ハギのない、木理きめの細かく通つた一枚板の、すつと通つた廊下。
(旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
板は我国のように乱雑に積み上げず木を切った通りにまとめて縛ってあるから、建築に取りかかる時、大工は材木の色も木理きめも同じ様なのを手に入れることが出来る。竹の大きな置場も見えた。