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木片
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こつぱ
ふりがな文庫
“
木片
(
こつぱ
)” の例文
農家の建築は一般に
木片
(
こつぱ
)
で葺いた屋根の上へまるで沢庵の
重石
(
おもし
)
のやうに人頭大の石を並べたものであるが、これは恐らく風雪の被害を避ける最も安直な手段なのだらう。
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
木片
(
こつぱ
)
に火を移す工合迄、これも教はつた通り一定してゐるので、決して出來不出來はなかつた。
続俳諧師:――文太郎の死――
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
カアネエギイは
木片
(
こつぱ
)
のやうな事務員でも、大抵は自分がぢかに会つた上で
撰好
(
えりこの
)
みをする。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
私や金と同じことに今では如何か一人立ち、然も憚りながら
青涕
(
あをつぱな
)
垂らして弁当箱の持運び、
木片
(
こつぱ
)
を担いでひよろ/\帰る餓鬼の頃から親方の手について居た私や仙とは違つて奴は渡り者
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
がらんとした家に待つのは智恵子、粘土、及び
木片
(
こつぱ
)
智恵子抄
(新字旧仮名)
/
高村光太郎
(著)
▼ もっと見る
材
(
き
)
を
釿
(
はつ
)
る
斧
(
よき
)
の音、板削る鉋の音、孔を
鑿
(
ほ
)
るやら釘打つやら丁〻かち/\響忙しく、
木片
(
こつぱ
)
は飛んで疾風に木の葉の飜へるが如く、
鋸屑
(
おがくづ
)
舞つて晴天に雪の降る感応寺境内普請場の
景況
(
ありさま
)
賑やかに
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
檜の
木片
(
こつぱ
)
は私の
眷族
(
けんぞく
)
智恵子抄
(新字旧仮名)
/
高村光太郎
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“木片”で始まる語句
木片大工
木片微塵