うら)” の例文
うららかに晴れ静まった青空には、洋紅色ローズマダーの幻覚をほのめかす白い雲がほのぼのとゆらめき渡って、遠く近くに呼びかわす雲雀ひばりの声や、頬白ほおじろの声さえもなごやかであった。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)