“書流”の読み方と例文
読み方割合
かきなが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを文学にたとへんか北斎は美麗なる漢字の形容詞を多く用ひたる紀行文の如く、広重はこまごまとまたなだらかに書流かきながしたる戯作者げさくしゃの文章の如し。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それ故、文芸上の興味が冷め、生活上の苦労にさいなまれていても一夜漬いちやづけの書流かきながしで好い加減にけりをつけて肩を抜いてしまうという事は出来ないで、イヤイヤながらもやはり同じ苦辛くしんを重ねていた。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)