曲下わさ)” の例文
かかる冬の冷々ひえびえとするのに、下には色地のえりをみせているが、上には、白絖しろぬめの雪かとばかり白いかいどりを着て、うるしのつやをふくむ黒髪は、根を紐結ひもむすびにフッサリと、曲下わさげにうしろへ垂れている。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)