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暮六
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くれむ
何も食わずに、腹が
耗ったとも思わずにいたのである。
暮六つが鳴ると、神主が出て「残りの番号の方は明朝お
出なさい」
峰の、寺の、
暮六つの鐘が鳴りはじめた
黄昏です。
樹立を透かした、屋根あかりに、安時計のセコンドを
熟と
視る……カーン、十九秒。
立停まったり、ゆっくり
歩行いたり、十九秒、カーン。
寛永寺の
暮六ツが鳴ると、最後に出かけた一人が立帰って
三国岳の
麓の里に、
暮六つの鐘きこゆ。——幕を開く。
千本通で
暮六ツが鳴る。