暇々ひまひま)” の例文
「たとい女人ともあれ、お身ほどの御仁なら我ら求めても法を説き聞かせたい。御奉公の暇々ひまひまにはたずねて参られい」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
毎日幾度となく湯につかったり、散歩したり、寝転んだり、そしてその暇々ひまひまに筆をったりして至極暢気のんきに日を送っていたのです、ある日のことでした。
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
講演の暇々ひまひまにそれらのものに接することに大きな喜びを感ぜられたのでした。
兎角とかうする間に、一人居の物淋しき暇々ひまひま、沈み行く心いかにか引きかへさめと、足弱机ひきよせて旅硯呑みさしの茶にり、料紙の小半紙しわのべて、心ともなく筆を染めける小詩の二つ三つ
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
浅草公園で一度春泥にったのを元にして、原稿取りの仕事の暇々ひまひまには、熱心に探偵の真似事を始めた。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)