“景繁”の読み方と例文
読み方割合
かげしげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刑部ぎょうぶ景繁かげしげとは、何者かの変名だろうし、さきに御所内へ入りこんだ酒商人も、一味のであったに相違ない。——それを警固武士はしごくのんきに見すごしていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
細川ノ権大納言光継みつつぐと二、三人の蔵人くろうどがつき添い、また、酒商人に化けていた男と、怪武士の景繁かげしげとが、お手引きの案内にたって、御所の裏門附近の築土ついじを、彼らの背なか梯子ばしご
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分はもと刑部省ぎょうぶしょうの一吏員で、大輔たゆう景繁かげしげという者であるが、御所にかしずいている女房からの手紙によると、正月も近いというのに、余りにおわびしそうな先帝の御起居ぶりである。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)