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晩霞
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ばんか
ふりがな文庫
“
晩霞
(
ばんか
)” の例文
わたしはよく小諸義塾の
鮫島
(
さめじま
)
理学士や水彩画家丸山
晩霞
(
ばんか
)
君と連れ立ち、学校の生徒等と一緒に千曲川の上流から下流の方までも旅行に出掛けた。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
暗緑色の松と、
晩霞
(
ばんか
)
の濃い紫と、この夕日の空の
紅色
(
こうしょく
)
とは独り東京のみならず日本の風土特有の色彩である。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
晨
(
あした
)
に
唄
(
うた
)
い
女翠蓮
(
めすいれん
)
を送って、
晩霞
(
ばんか
)
に
魯
(
ろ
)
憲兵も
逐電
(
ちくてん
)
すること
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
隣家の小楼はよく残暑の斜陽を遮ると
雖
(
いえども
)
晩霞
(
ばんか
)
暮靄
(
ぼあい
)
の美は猶此を樹頭に眺むべし。門外富家の喬木連って雲の如きあり。日午よく涼風を送り来って
而
(
しか
)
も夜は月を隠さず。偏奇館
寔
(
まこと
)
に午睡を貪るによし。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“晩霞”の意味
《名詞》
夕時に立つ霞
夕焼け。
(出典:Wiktionary)
晩
常用漢字
小6
部首:⽇
12画
霞
漢検準1級
部首:⾬
17画
“晩霞”で始まる語句
晩霞煙雨