“是公(ぜこう)” の例文
その縁側に是公(ぜこう)から貰った楓(かえで)の盆栽(ぼんさい)と、時々人の見舞に持って来てくれる草花などを置いて、退屈も凌(しの)ぎ暑さも紛(まぎ)らしていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中村是公(ぜこう)泣く7・4(夕)
余は橋本をもって固(もと)より農学博士と信じていた。是公(ぜこう)もそう信じていた。現にある人に向って橋本って農学博士さと説明しているのを聞いた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それを是公(ぜこう)が聞きに来ていて、うん貴様はなかなか旨(うま)い、これからどこへ出て演説しようと勝手だ、おれが許してやると評したからありがたい。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ホテルの玄関で、是公(ぜこう)が馬車をと云うと、ブローアムに致しますかと給仕が聞いた。いや開(ひら)いた奴が好いと命じている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)