春灯しゅんとう)” の例文
一穂いっすい春灯しゅんとうで豊かに照らされていた六畳のは、陰士の影に鋭どく二分せられて柳行李やなぎごうりへんから吾輩の頭の上を越えて壁のなかばが真黒になる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
茶房さぼう暗し春灯しゅんとうは皆隠しあり
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)