明後日みょうごにち)” の例文
ポポーヷ わたくし、ロシヤ語でちゃんと申し上げました、——ただいま持ち合せがございませんから、明後日みょうごにちまでお待ちくださいましと。
ことには貴方様と何うか御相談の上で、不束ふつゝかな妹では有るが、女房にょうぼに持って貰いたいと存じて、今日こんにち身請を致し、明後日みょうごにちは貴方様をお招き申して
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今日こんにち解決ができなければ、明日みょうにち解決するよりほかに仕方がない。明日解決ができなければ明後日みょうごにち解決するよりほかに仕方がない。明後日解決ができなければ……」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
向うでは食用にするから上等の鶏を持って来いというと、前の日から絶食をさせた鶏を殺して持って来て明日あすが食べ頃ですとか明後日みょうごにちが食べ頃ですとか断って行くそうです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「はい、○○港入港は明後日みょうごにち夕刻ゆうこくでございます」
「そうですねえ、明後日みょうごにち着きますねえ」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
又「いや貧乏暇なしで、明日みょうにち明後日みょうごにちという訳にはいかないから、お気の毒だがお留守なら御帰宅までお待ち申そう」
明後日みょうごにちになれば、うちの支配人が町から戻って参りますから、さっそく申しつけて、然るべくお支払いをいたさせますが、さしあたって御希望に副いかねます。
「出るのは明後日みょうごにちぐらいで差支えありません」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
明後日みょうごにち渡邊外記さまにお目に懸らなければなりませんから、お上下かみしもでお召も御紋附に致し、お大小の処もあゝいう訳で、お脇差一本でお出向きに成りましたのですから何やらやら差支えまするので
ポポーヷ 明後日みょうごにちになれば、拝借のお金をお返しいたします。