早飛脚はや)” の例文
掘ったようなものだ。江戸表へは、早飛脚はやを打って、すべての手配をたのんでおいたから、三日のうちには、東儀殿も人数を連れて乗りこんで来るでしょう
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人を帰すと、羅門は、その晩、江戸へ帰る予定をえて、急に、手紙を書いて江戸表へ早飛脚はやを立たせ、べつに、宿をとって、翌日、江の島へ引っ返した。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
智恵なし同心め、自分の来るよりもはやく、江戸の方から、種明たねあかしの密書が、宿場次しゅくつぎの早飛脚はやで、飛んで来ているとも知らずに、ましてきたのは笑止千万だ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)